予算委では、自民党の西田昌司氏が、仙谷氏が7日7日の記者会見で日韓が互いに請求権を放棄した日韓基本条約について「法律的に正当性があると言って、それだけで物事は済むのか。当時の韓国は軍政下だった」と述べた問題を取り上げ、「基本条約が有効ではないかのような発言だ」と指摘しました。すると、仙谷氏は激高してこう言い返しました。
「耳をかっぽじって刮目してお聞きいただきたい。有効でないような発言は(私が)いつしたんですか」
国会における政府答弁で「かっぽじる」ねえ。「いつしたんですか」も何も、実際しているじゃないですか。まあ、これだけなら「品のないいい加減な人だなあ」で済ませたかもしれませんが、続く質疑の中で、仙谷氏は堂々と嘘をついたのです。これは、いくら何でもいただけません。
仙谷氏は6月16日の記者会見で、西田氏を念頭に「(参院本会議で)罵詈雑言を投げつける質問をしたアッパーハウスの方がいた。国会でなければ名誉毀損の告訴状が3本も4本も出ざるを得ないような議論はいかがなものか」と発言していました。これについて西田氏が時事通信の配信記事を引用して「これは事実か」と問うと、仙谷氏は次のように答えたのです。
「私の記者会見等々の正式な発言ではなく、そういう非公式な雑談が書かれたとすれば、西田さんには誠にご迷惑をかけました」
これはひどいと、率直にそう思いました。紛れもなく自身が記者会見で述べたことなのに、「正式な発言ではない」と誤魔化し、さらに報道の在り方の問題へとすり替えています。まあ、本当に非公式発言だったと勘違いしていた可能性もありますが、そうであっても無責任だし、そうでなかったら卑怯極まりない。
—- (中略) —-
《【書評】「二十世紀を精神分析する」 岸田秀著 「史的唯幻論」的に現代を読む [ 1996年11月21日 東京朝刊 読書面 ]
—- (中略) —-
例えば、先の大戦における日本の役割をめぐる「侵略者か解放者か」の章では、皇国史観、東京裁判史観をともに一面的として、興味深い視点を提供する。
「ある主観が自己欺瞞かどうかを判定するには、行動とその行動がもたらした結果を見ればよい--中略--日本の対米英蘭戦争は現実の結果としてアジア解放をもたらしており、言ってみれば、主観と現実の結果が一致している」
「戦後賠償の問題」では「西欧のことは問題にしないでひたすら日本が払うべき賠償のことだけを言いたてる人」について、「日本はペリー来航以来、誇大妄想的自尊心を追求する内的自己と卑屈に西欧諸国に迎合する外的自己とに分裂し精神分裂病になった」と説明する。「アイデンティティが混乱し本来ならば対立しているはずの他者になってしまい、他者が言うようなことを言うのは精神分裂病者ではめずらしいことではない」
この章では「世間に何となく、最左翼が認められやすい雰囲気がある。そのためわたしは最左翼のほうを力を入れて批判した」とも書いている。戦後の外的自己の突出は、まだ続いている。
仙谷官房長官の国会における「嘘」とごまかしについて:イザ!: 2010/08/04 16:59 (via nandato) (via windsock) (via chikuri) (via otsune)